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2012年12月13日

敦賀原発に思う。

12月7日の金曜日、久し振りに3.11を
思い起こさせる大きな地震がありました。
大地震が起きると、心配なことの1つが「原発」です。
今度の衆院総選挙でも、「原発問題」が
争点の一つとなっています。
くしくも、昨年の12月16日は、野田首相が
東京電力福島第一原発の事故について
「収束宣言」をした日です。
特に地元の方々にとっては、
未だ収束したとは思えないでしょう。

そんな中、先日、敦賀原発2号機の
原子炉建屋の直下にある断層が「活断層」であると、
原子力規制委員会の有識者会合が判断しました。
これにより、再稼働せず廃炉となる可能性が
高いとのことです。
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国のルールでは、活断層の真上に建てることを
認めていません。
2号機のみならず、1号機も、浦底断層(活断層)が
かなり近い為、再稼働が認められない可能性が高いとか。
さらに1号機は、1970年に運転を開始しており、
既に42年が経過しています。
野田政権の打ち出した「40年で廃炉」に則れば、
1号機は廃炉にしなければなりません。
もうこれは、1・2号機ともに「廃炉」しか
考えられないでしょう。

ところが、日本原子力発電(日本原電)は、
「大規模な調査で、活断層の可能性はない事を説明した。
このような取りまとめとなった事は受け入れがたい」
とのコメントをし、追加調査する方針とのこと。
一体全体どうなっているのでしょう!!



敦賀原発の敷地内には、約160もの断層があります。
更に、原子炉建屋の約200メートル東を、活断層である
"浦底断層"が通っており、2号機直下の断層も、
"浦底断層"の動きにともなって動く、
活断層の可能性が高いとの事。
鈴木康弘名古屋大教授のお話しでは、
浦底断層は非常に活動的で、
影響は計り知れないものがあるとのこと。
鈴木名古屋大教授を含む4人による有識者会合の
結果を受け、原子力規制委員会の田中俊一委員長は
「今のままでは、再稼働の安全審査はとてもできない」
と、再稼働が難しい・・・という表情。

日本原電の主力発電所は敦賀と東海第2原発ですから、
敦賀が廃炉となれば、経営悪化は避けられないでしょう。
しかし、大規模な事故が起きたら、
経営悪化どころの話ではありません。
目先の利益にとらわれて、
安全をないがしろにしてはなりません。

そもそも160の断層、浦底断層(活断層)がある場所に、
原発を建設できたこと自体が不思議でなりません。
千葉大の宮内教授も、「浦底断層のような活断層が、
敷地内にあること自体が異常」と。
つまり、過去の国の安全審査にも、
問題があったということです。
鈴木教授によれば、2号機建設前の資料から、
当時、浦底断層を確認することができた可能性を
示唆しました。
それを国が見逃したということです。

問題はまだあります。
再稼働を認めない意向を示した原子力規制委員会。
しかし、この委員会には、事業者に対し「廃炉」や
「運転停止」を命じる権限が無いというのです。
最終的判断は"事業者"つまり日本原電に
委ねられているのです。
原子炉等規制法では、危険時の措置として、
"急迫した危険"がある場合には
「原子炉による災害を防止するために必要な措置を
講じることができる」と規定されています。
福島第一原発は、現に爆発してしまいましたので、
廃炉が命じられました。
しかし、いつ活動するかわからない活断層が、
「急迫」となるかについての判断は難しいようです。
では、活断層の上に原発を建てることを認めない、
との規定に基づけば、廃炉を命じられるのでは?
と思いきや、これは建設時の許認可についての
規定であり、既に建設されている既存原発については、
現行法では強制力がないというのです。

政府は、今後法改正し、〓バックフィット制度〓
というものを取り入れ、既存原発にも
最新基準への適合を義務づけ、
基準を満たさない場合には、運転停止や
廃炉を命じることができるそうですが・・・。
果たしてこの制度に期待して良いのでしょうか。

日本原電にとって、敦賀原発廃炉は経営上の死活問題
かもしれませんが、もし事故が起きれば、
もっと取り返しのつかない、甚大な被害が生じるのです。
日本原電には、冷静な判断をお願いしたいです。
posted by 会長 at 15:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 敦賀原発に思う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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